演芸資料展 見世物の「近代」—開国から明治の時代
【開催日時】
令和2年12月1日(火) ~ 令和3年3月21日(日)
※以下の日は休室
12月21・22・24~31日
1月1・8~10・21~31日
2月22・24・25・28日
午前10時から午後5時
【開催場所】
国立演芸場
【内容】
開国から明治の時代の日本へは、海外からの人、モノ、技術、文化が大波となって押し寄せた。それ以前の「鎖国」下にあっても、中国またオランダとの長崎貿易などを通じた海外文物が限定的に入っていたが、開国以降のとくに横浜へは、欧米各国からの製品、世界各地の産品、西洋文物が堰を切ったように大量に流れ込み、日本の「西洋化」「西洋的近代化」が急速に進められていく。
庶民娯楽である見世物の世界も、同じ流れのなかに置かれた。開国により、外交使節だけでなく民間人が来日できるようになったことは重要であり、早くも元治元年(1864)の横浜居留地ではアメリカ人興行師が曲馬興行をおこなっている。開国はまた珍しい異国の動物を次々ともたらし、舶来動物の見世物が興行界をにぎわす。明治期に各国からやってきた西洋曲馬・サーカスは見世物の新しい華となり、その影響を受けながら日本のサーカスが生まれていく。ほかにも新奇な欧米の見世物が続々と来日して注目をあび、ときにそれは歌舞伎の題材ともなった。
一方、日本で慶応2年(1866)から一般人の海外渡航が可能になると、最初に旅券(旅券番号1〜18)を取得して横浜から出航したのはじつは曲芸師の一団であり、その後も多数の日本人曲芸師と見世物関係者が海を越え、主として欧米で活躍した。のちには、海外体験を経た「洋行帰り」の者たちが明治の興行界で活躍する。
こうして見世物もまた、海外との相互交流のなかで「西洋化」の荒波の時代を生き、その姿を変容させていった。見世物の「近代」を見つめることで、私たちが拠って立つ過去の時代と文化を少しでも知っていただければ幸いである。
展示監修:川添裕(横浜国立大学教授)
【料金】
無料
【主催者】
独立行政法人日本芸術文化振興会
【お問い合わせ先】
代表
03-3265-7411
【Webサイト】
https://www.ntj.jac.go.jp/engei/event/808.html
【外国語対応】
英語
【バリアフリー対応】
車いす
【屋内/屋外】
屋内
【参加型/観覧型】
観覧型
【駐車場】
173台
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