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鯖江メガネオリジナル包み《間部松堂包》(一般公開)

【開催日時】
2019-05-20~2019-06-16休館日:月曜日(祝日の場合翌日)、祝日、年末年始(12月29日~1月3日)

【開催場所】
まなべの館(博物館)鯖江市長泉寺町1丁目9番20号

【内容】
この度、製作された鯖江オリジナルメガネ包《間部松堂包》は、当団体のプログラム講師で、「折形」の大家である荒木蓬莱堂様により、鯖江市の地場産業である「メガネ」を包むオリジナル折形として、新たにデザインされました。作品には、牧野市長より鯖江藩主・間部公の雅号から「間部松堂包」と、ご命名頂き、まなべの館にてオリジナル富久紗、折形作品(武家編)とともに展示されます。
《メガネ包みについて》
通常、折形では和紙を用いますが、今回の「間部松堂包」を製作するにあたり、日本文化プログラムでは、表裂に武将らが鎧兜に、撰んで取り入れた「正平柄」の鹿革印伝、内裂には鯖江市の地場産業「石田縞織物」を、貼り合わせた生地を使用致しました。
●正平柄の歴史は旧く、獅子や牡丹、撫子や唐草などの模様の中に、「正平六年六月一日」の文字が見える縁起柄として、旧くから武将らに愛用され続けました。
●石田縞は、草木染めで2種以上の木綿の色糸を縦(経)または横(緯)に入れた美しく規則正しい縞模様が特徴的で、貴市の伝統的な生地です。
●飾結びは、正絹製の組紐を使い、勝色である「鉄紺」と、硬い鉄を現す「錆色」の2色にて、武神の八幡神を現す、八幡吉祥菊結で仕上げました。
《オリジナル富久紗について》
正絹製の縮緬裂に、鯖江藩主・間部家の「家紋」と、鯖江藩の「名」の2点を、京都の手描き紋章上絵師の手により製作致しました。現代ではスクリーン印刷が多い中で、こちらは、旧来の手順により、職人自らが、柿渋を引いた紙に型から彫り、手描きで円形の中に、絶妙な配置で一筆一筆を、繊細に描き上げられています。
《折形(武家編)》
武家の間部家に因み、武門に纏わる折形を展示いたします。作品は、荒木蓬莱堂5代目当主・荒木隆弘様によって仕立てられています。
《日本文化プログラムの活動》
東京オリンピックパラリンピック大会を契機に、国際的に日本を紹介する「beynd2020」認定事業・文化プラグラムとして、伝統文化の1つである「折形」を、現代生活に取り入れ、後世に伝えるべく、活動しています。「折形」とは、平安時代には存在し、贈答する品々ごとに、定められた型式があります。それに従い折った包みに、熨斗をつけ、水引で結わうもので、日本で独自に発達した習慣です。昨今、流行りの万葉集にも、大伴家持が、万葉集巻第十八番詠歌にて、『白玉を、包みて遣らば、菖蒲草、花橘に、合へも貫くがね』とあります。越中に赴任時代、珠洲の真珠を、都に残した妻に贈る気持ちを詠んだ『白玉を包む』の歌です。今となっては、裂が紙かは存じませんが、日本人の包む習慣は、昔から所縁あるようです。
(今回のプロジェクトの原案として、昨年の福井国体時に、牧野百男市長より、御命名頂いたbeyond2020文化プログラム、折形と写真のフォトギャラリー「船都佰織』から、誕生したプロジェクトです。「~船都佰織~」フォト×アートギャラリー:http://culture-project.kyoto/event/project/past/detail/1537331494.2946.html
●主管・日本文化プログラム事務局
●主催者・日本文化プログラム事務局長 神戸大学久保雄一郎
●協賛・臨済宗大本山 天龍寺山内 等観院
●折形技術アドバイス・荒木蓬莱堂
●折形製作・日本文化プログラム参加者メンバー
令和元年五月吉日
日本文化プログラム~Salon de Society~

【料金】
観覧料:高校生以上・100円 中学生以下・50円

【主催者】
日本文化プログラム~Salon de Society~

【お問い合わせ先】
展示内容に関するお問合わせ:日本文化プログラム事務局(久保 y.kubo.sagan@stu.kobe-u.ac.jp)会場に関するお問合わせ:鯖江市まなべの館(0778-51-5999)
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【Webサイト】
https://japaneseculturalpr.wixsite.com/salon-de-society

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