日本の仮面 能狂言面の神と鬼
2018/03/22 11:49:12
【開催日時】
2018年3月20日(火) ~ 2018年4月22日(日)
【開催場所】
東京国立博物館
【内容】
能には生きている人間だけでなく、様々な神や鬼、あるいは妖怪、怨霊などが登場します。能楽師はそれぞれの役にふさわしい表情の面(おもて)を選び演じます。
たとえば、国の安泰(あんたい)や五穀豊穣(ごこくほうじょう)を祈る翁舞(おきなまい)では、翁、三番叟(さんばそう)などにこやかな神の面をつけて舞います。女神や天人の役を演じる際、やや冷たい表情の増女(ぞうおんな)をつけると品格の高さが漂い、眼が金色の泥眼(でいがん)をつけると凄みがにじみ出るはずです。荒ぶる神の役に用いる悪尉(あくじょう)からは威厳を感じるでしょう。嫉妬のあまり正気を失い、鬼女や生霊となってしまった女性の役に用いる生成(なまなり)、般若(はんにゃ)などは恐ろしげですが、その裏には恨みに囚われた自身を嘆く哀しみが表現されています。時に脅威をもたらす大自然を象徴する龍神(りゅうじん)、雷神(らいじん)、山姥(やまんば)などの役に用いる面からは何が感じられるか。
満開の桜や目には見えない恋心など様々なものを、観る人の想像にゆだねるのが能の特徴。本館9室「神と鬼の風姿」とあわせて、想像しながら、神と鬼の表現をお楽しみください。
【料金】
一般620(520)円、大学生410(310)円
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