東京国立博物館 のイベント情報

東京国立博物館

臨時全国宝物取調局の活動―明治中期の文化財調査―

【開催日時】
2016年12月20日(火) ~ 2017年2月19日(日)

【開催場所】
東京国立博物館


【内容】
東京国立博物館は草創期から文化財保護活動と深く関わっています。日本の文化財保護活動のはじまりとされる明治5年(1872)の壬申検査はもちろん、それに続いて行なわれた明治20年代の文化財調査においても重要な役割を担っていました。

明治21年(1888)に臨時全国宝物取調局が発足し、各地に調査員を派遣して美術品の鑑査と登録を行いました。取調局委員長は当時宮内省図書寮附属博物館(東京国立博物館の前身)を統括していた図書頭の九鬼隆一が務め、取調局員にも博物館職員の名前が見られ、博物館と連携した事業であったことがうかがえます。調査は近畿地方に始まり、中国地方、九州地方、東北地方など各地に調査員が赴きました。更に本局においても広告を出して出品を受け、鑑査が進められました。

大方の調査が終了し、明治30年(1897)にその残務を帝国博物館(宮内省図書寮附属博物館の後身)が引き継いだことから、東京国立博物館には臨時全国宝物取調局の活動に関わる資料が残されています。簿冊・ガラス乾板・紙焼付写真からなる5359点の資料は文化財保護の歴史を伝える貴重な資料群として、平成28年(2016)に重要文化財に指定されました。

本展示ではこれらの資料と、調査対象となった作品から10年間にわたる臨時全国宝物取調局による文化財調査の実際と、博物館が引き継いだ活動をご紹介します。


【料金】
一般620(520)円、大学生410(310)円


【お問い合わせ】
東京国立博物館
03-5777-8600


【Webサイト】
http://www.tnm.jp/

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